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『シバの女王』とは。。。17 パルミラ(7)

大変済みませんが、この記事はまだ書きかけです。

>>> やっと、また、ニコラス・クラップ著『シバの女王』の本に戻ります!

(引用再開)〜〜〜(簡略版)〜〜〜〜〜〜〜〜〜

<天界の女王アステルタ> の続き。。。

ツェーレンは、ソロモンに関するこのくだりを、シバの女王の来訪に対する返礼と見る。彼は、「シバの女王」が『アスタルテの化身』であり、ソロモンを讃えるために「列王記上」に組み込まれたという見解を示している。ソロモンを賞賛することで、シバ、つまり、アルタルテは、王が偉大で聡明な君主であることを裏書きすると同時に、ヤハウェイがイスラエル人の最高の神として君臨することを正当化している、というのだ。

アスタルテはシバの女王の姿を借り、誉めちぎる。「あなたの臣民たちはなんと幸せなことでしょう。あなたをイスラエルの王位につけることをお望みになったあなたの神、主は讃えられますように」

紀元前10世紀、ソロモン(サルゴン2世じゃ?)とヤハウェには、あらんかぎりの助けが必要だった。イスラエル人(本当は、アラム人≒アッシリア人>アッカド人<アムル人にとって)はカナン人(カナン地方の多種な人々)の文化(多種な文化)から脱しようとしていたが、同時に強大なカナン人の神々に背を向けきれずにいた。これらの神々の呪縛を断つのに、そのひとりであるアスタルテを使ってソロモンの英知と神ヤハウェイを讃えさせるのに勝る方法があるだろうか。中東やギリシャ・ローマの神話にくりかえし現れるテーマは、『女神が主人公になりかわって介入する』、というものだ。『その時、女神は’人間の姿’を借りて現れる』。ホメロスの『オデュッセイア』では、「アテナ」は「オデュッセウス」を助けるべく浜辺に現れる。同様に、「アスタルテ」も「ソロモン」の前に現れた。

シバの女王をこんなふうに捉(とら)えるのがいかに神話じみて聞こえようとも、私にはなるほどと腑に落ちるものがあった。たとえ、ごく世俗的なシバの女王が見出せたとしても、少なくとも私の心の中では、アスタルテの影がこの話には見え隠れする。アスタルテは、自らをはじめとする、近隣の強力な自然神たちとの競争でヤハウェに加担すべく姿を現したのだ。自然神は、疫病や飢餓(きが)、嵐、恐ろしい稲妻や雷鳴を呼び起こし、人々の心をつねに恐怖で満たす。イスラエル人はヤハウェを崇めながらも、土着の異教の神々を認めて彼らをなだめなければという、切羽つまった気持ちも抱いていた。結局、ソロモン自身もこうした神々の力に抗(あらが)いきれなかったし、それは、のちの人々にしても同じだった。

予言者エレミアは、ヤハウェが現れて、こうお嘆きになられたと書いた。「ユダの町々、エルサレムの巷で彼らがどのようなことをしているか、あなたには見えないのか。子らは薪を集め、父は火を燃やし、女たちは粉を練り、天の女王のため捧げものの菓子を作り....」

天界の女王アスタルテ。

夕暮れには、私たちは曲がりくねった道をバスで登り、近くの山の頂きにある、廃墟と化した砦(とりで)の胸壁からパルミラの全景を目にした。眼下に広がる幻想的な美しさを闇が呑み込んでいくのを、私たちは言葉少なに見つめた。パルミラとその亡霊たち。ゼノビア、シバ、そして、天界の女王アスタルテに魅入られた町。

雷鳴が轟(とどろ)き、閃光(せんこう)が音をたてて空中を走る。最初はほとんど聞こえないが、やがてそれが大きくなる。クリスティーナが「私は不気味とまでは思わないけれど、どう思う?」と訊(き)くような調子でこちらを見て、私にも見えるかどうか、足もとをご覧なさいと言った。

私のハイキングブーツの周りじゅうで砂が震えている。小石が宙に跳ねる。稲妻が走る。目を上げると、クリスティーナの髪も、みんなの髪も渦を巻いて逆立っている。雨が降り始め、メガネが曇って見えなくなった。

「パパ、こんな山で砦のてっぺんなんかに登っている場合じゃなさそうね」とクリスティーナが言った。

(引用おわり)〜〜〜〜〜〜〜〜〜

うららおばさん.....その怪奇現象って、砂漠ってすぅごく乾燥してて物すごい静電気作用が起きるからじゃないかしら? それにしても、まるで、映画「エクソシスト」の世界みたい。。。あれ、めちゃめちゃゾゾ〜って感じ〜恐かったピ〜! (あれっ、ひよこ会?)


p.s.

やっと、分かった!分かりましたよ〜! つまり、Arabic group=Amhara族 ( =[シェバ人=ヌビア人=Amreku tribe and etc.]+[ヒッタイト人=ハリアン] ) は、シバの女王の奸計(まっ、この場合は色仕掛け)によりサルゴン2世をその手の上に転がすように意のままにした。二人の間には子供も何人かもうけていた。しかし、サルゴン2世を暗殺したのもシバの女王やヒッタイトたちだったのでは?そして、サルゴン2世の子のセンケナリブもその兄とシバの女王に暗殺されたかもしれないということですし、また、その子のエルサルハドン(シバの女王とサルゴン2世の子。ヒッタイト人の子ではないからか?)もまたなぜか暗殺されますがここでもシバの女王たちが関わっていたかもしれないということです。そして、アッシュールバニパル(おそらく、シバの女王かその子孫とヒッタイトの子孫の混血)の時には、最初のころにはシバがその治世に影響力を及ぼしていたようですが、すでに年老いていたため、そのうちにとうとう隠居してしまったということです。とにかく、そのようにして、新アッシリアも結局、実質、サバ王国に飲み込まれてしまい乗っ取られてしまっていたということではないでしょうか?

そして、B.C.609年にカルデア王国(=新バビロニア王国)やメディア(おそらくシェバの国、策略でこの時だけ協力)やスキタイなどにより滅ぼされます。しかし、まだ、エジプトの王朝はこの新アッシリアの傀儡のサイス王朝*でした。その後、メディアも、新バビロニアも、エジプトもアケメネス朝ペルシャに征服されたということですが。けれども、アケメネス朝はバビロン捕囚されていたユダ王国の貴族たちを解放したということですから、サバ王国とはほんとうは仲が良かったのかも?

* エジプト第26王朝(サイス王朝)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%B8
%E3%83%97%E3%83%88%E7%AC%AC26%E7%8E%
8B%E6%9C%9D

それから、「アケメネス朝ペルシャ」は「メディア」を征服したとありますが、両方とも「スキタイ部族」と「エチオピア系の部族」を中心とした複数の部族からなる集団でほぼ同じ部族集団同士の可能性があります。メディアでは司祭階級をマゴイ族(マギ族)と呼び、同様に、アケメネス朝も司祭のことをマグと読んでいたそうです。この前の記事「『シバの女王』とは。。。パルミア1」で、ネット上で見つけてた「エチオピア」のブログ*の中のたくさんの写真中に、エチオピアに原住民が住む土地の地名に『マゴ』という地名がありました。おそらく、アフリカの地名からこの司祭階級の呼び名がきていると思われます。つまり、★★★『Amuhara のシャーマンたち』です。これも、やはりサバ王国と関係があるんでしょうね。つまり、ヒッタイト人とSheba人が主流になっている国ということでは。。。
by Ulala-lov | 2011-06-24 19:57