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「ローマ帝国」の内憂外患

先日来の記事の続きになります。下記のサイトのリヴィウスの『ローマ建国史』において、(わたしの解釈では)、ローマの建国当初において、サビニ娘のハニー・トラップ作戦の陰謀に落ちたローマ王「ロムルス」とローマの若者は、その後に起きた戦いで、有利に戦っていたにもかかわらず、サビニ娘の懇願を’とうとう’受け入れてしまい、策略家のサビニ王「ティトス・タティウス」とローマを共同で統治することに決めたのでした。

しかし、この合意により、「ローマ帝国」は、その建国初期から、すでに、帝国内に「サビニ」という’ガン細胞’を内包することになり、その後ず〜っと、その’ひどい痛み’を抱えることになるのでした〜。 
><  あ〜ぁ、見ちゃいられませんねぇ〜

リヴィウスの『ローマ建国史』
http://tomochan2002.at.infoseek.co.jp/livius.html#_Toc440263083

リヴィウスの『ローマ建国史」の第16章では、なにやら、ロムルスは軍隊の謁見式の時に、突然、嵐が起きて消えてしまったのだと。またまた〜、ナンカッ!おかしいね〜〜〜
嵐が治まると、ロムルスの玉座の近くにいた元老たちは、王は竜巻きにさらわれたと説明したんですって。なになに、それって、どさくさにまぎれて、元老たちがロムルスを暗殺してどこかに隠したってことじゃないの?まるで、あの有名なシーザーが元老たちに暗殺された時のようじゃないですか?それより、もっとうまくやって自然の力で’神隠し’に遭(あ)ったみたいに思わせるなんて。芸が凝(こ)っているというか細かいな〜

そして、その後、ローマの王に選ばれたのは、’サビニ’の「ヌマ・ポンピリウス」だったんです。ということは、やっぱりネ! 策略家の’サビニの元老たち’がロムルスをやったに違いないって思いませんか?ネ!

そこで、やっぱり思い出されるのが、シーザーが元老たちに暗殺された時のこと。(シーザーの暗殺は、その後の時代のことですが)なにやら、陰険なブルータスら2〜3人の元老たちが中心になって、事前に、みんなでシーザーを短剣で刺そうという確約を他の元老にまでとりつけ、姑息(こそく)な根回しをしていたらしいです。それで、シーザーは大勢の元老たちによってたかって刺されたのです。(でも、この時の暗殺はシーザーにとっては想定内の出来事であり、替え玉のシーザーが殺されたと、わたしは思っています。そして、その後、シーザーは、どこかでこっそり隠居生活をしていたのではないかと。)

「ガイウス・ユリウス・カエサル」(=シーザー)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%82%A6%
E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A6%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%
82%B9%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%82%A8%E3%82%B5%E3%83%AB
(下のほうに暗殺の時のことが詳しく書かれています。)



『歴史は繰り返す!』といいますか〜 サビニ(シェバ人、シバ人)さんたちって、同じパターンを繰り返すの好きみたい!

○バテ・シェバも、シバの女王も、そして、サビニ娘たちも、「ハニー・トラップ」でしょ!

○それから、好戦的だけど陰謀を計(はか)ってフォールス・フラッグとかって、相手から先に攻撃してきたから、やむおえず戦うんだという形式を重視しているが、実は、自分達の自作自演で攻撃されたように見せかけ、敵国への攻撃を開始するの得意でしょ!(まるで、ブッシュJr.政権時の「9.11」みたいネ!)

○ひとりではなく、周りをまきこんで、自分だけに責任がいかないようにするなど用心深い。
+ (プラス)
○事前に水面下で、根回しするのも好きよね!
・サビニは自国の娘たちだけでなく、近隣諸国の娘にも、ローマの若者にハニー・トラップ攻略をかけさせるよう事前に画策。
・サビニは近隣諸国にローマに対する戦争をけしかけたりするが、一緒には戦わず、最後に「漁夫の利」を得ようと画策する。
・ロムルスの暗殺の時も、さらに、シーザーの暗殺の時も同じパターン。

その後、2代目、サビニ人の「ヌマ・ポンピリウス」*の王政の後、3代目は交代で、ローマ人の王になり。4代目はヌマの孫が王に。5代目の王からエトルリア人王の王政が7代目まで続きます。

*ヌマはネットの多くのサイトにものすごく好人物として書かれていますが、宗教的なことに深くはまっていたようで、それをローマに制度化させたとかなんとか。。。ちょっとおかしいと思われることもあるようですが、そういったことの詳しい記述がありそうなサイトはシェードが掛かっており読めません。つまり、サタニストたちの都合の悪いところはカット、一方、つくられた美談とかは大々的に書きたてられていて、すごく怪(あや)しさを感じます。

しかし、7代目のエトルリア王の時、王の息子が人妻に横恋慕して、その人妻が自殺したことをルキウス・ユニウス・ブルトゥス(サビニ人でしょう!)に告発され、王と息子は追放され、エトルリア人はその勢力を失ってしまったのです。その後、ルキウスは共和制の初代王になっているのです。つまり、サビニ人貴族たちがエトルリア人の王族をローマから追っ払ったみたいですよ。

「王政ローマ」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%8B%E6%94%
BF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E

「ブルトゥス家」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AB
%E3%83%88%E3%82%A5%E3%82%B9

「ルキウス・ブルトゥス」も、シーザー暗殺の首謀者とされる「デキムス・ブルトゥス」あるいは、「マルクス・ブルトゥス」もサビニ人だとすれば、なぜ彼らが偶然?にも横恋慕が発覚し自害した人妻のすぐ傍(そば)にいたり?(偶然にしては奇妙すぎて、なにかの策略があったはず)、シーザー(エリトリア出身)を暗殺したりしたか納得できます。つまり、ローマ帝国の最高権力を彼らにずっと握られるのを恐れていたのです。つまり、サビニは権力闘争が好きですし、それを得るためには何でもするマキャベリストなのです。
by Ulala-lov | 2010-07-12 21:17