2012年 04月 24日
漫画・アニメ「MONSTER」から学ぶ共産主義の恐怖(18禁)
以前(2004年頃)、日本テレビで「モンスター」を深夜放送していた頃は、'うららおばさん'はテレビ番組表のその題名を見て何だか恐ろしそうって感じで退(ひ)いてました。「最近は世の中おかしくて、猟奇的な変質者が主人公みたいなゾクッとするテレビゲームとか、ドラマとか、アニメとかが流行ってるみたいだし。。。やだな。。。絶対に見たくないし。。」とかって見なかったのです。
ところが、この頃、なぜかちょっと気になって、つい先日三連ちゃんとかで漫画喫茶に通ってついに読み終えました〜! そしたら〜、この漫画って、さまざまな社会問題をすっごく深く掘りさげたなかなかの名作だったんですね〜!まあ、かな〜り恐くて〜ゾ〜って緊張しながら、気を張って読みましたけどね。
(しかし、ホント恐すぎるので、'うららおばさん’的には、精神的に不安定な人や心臓の悪い人などは見られないほうがいいと思います!また、まだ精神的に未熟な(未完成な?)18歳以下の人たちにはあえてお勧めしたくありません。返って精神的に悪影響を及ぼす場合もあるかもしれませんし。)
MONSTER(ミステリー漫画マンガ)
MONSTER@日テレ(アニメ)
(キャラクター紹介のところをみて人物の感じをつかんでください)
登場人物
1.テンマ.....医師
2.ヨハン......双子の兄。並外れた頭脳を持つ「怪物」
3.ニナ.......双子の妹。大学を辞めて、兄を追跡する。
4.ロベルト........ヨハンの崇拝者。いくつもの顔を持つ謎の男。511キンダハイム出身。殺し屋。おそらく、カレル・ランケの甥アドルフ・ラインハルト。
5.ディーター........511キンダーハイムの元スタッフだた里親(ハルトマン)に虐待を受けていたところを、テンマに助けられた少年。テンマやニナを慕って常に旅に同行する。
6.ヴォルフガング・グリマー/ノイマイヤー
フリージャーナリスト。東ドイツに存在していたと言われる謎の孤児院「511キンダーハイム」で行われていた非人道的な教育等を追求している人物。ドイツ統一前はジャーナリストという表向きで、世界各地でスパイ活動をしていた。自身も511キンダーハイム出身で、14歳以前の記憶がほとんどない。名前はその孤児院で付けられたもので、本名は不明。普段は笑顔で、一見人が良さそうだが、自分の感情を自然に表現することができず、日常的な場面での表情は、状況に応じてどのような表情をすべきかを学んだ結果でしかない。
7.ハインリッヒ・ルンゲ.......BKA(ドイツ連邦捜査局)警部。局きっての敏腕。一連の殺人事件の犯人をテンマをみなし、執拗に追いつめるが、最後にはヨハンの存在を確信し、テンマに謝罪する。事件後、警察大学の教授になり、欧州刑事警察機構行動科学課特別顧問に任命されている(課自体は未創設)。
<ヨハンをリーダーに511キンダーハイムのエリートを統率しようと企む闇の組織の指導者4人>とは。。。
①ヘルムート・ヴォルフ将軍.......旧東ドイツの元将校。ドイツとチェコの国境をさまよっていたヨハンとアンナを保護したふたりの名付け親。ヨハンを511キンダーハイムに入所させた。
②フランツ・ボナパルタ/クラウス・ホッペ.(後者が本名).........心理学者・脳外科医。チェコスロバキア秘密警察の元大尉。ドイツ系チェコスロバキア人。(父親はチェコ共産党の幹部のテルナー・ホッペ。)西ドイツ側を駆逐するため、エリートの子供を優秀な戦闘員として育てる計画の主要人物だった。この計画の成果としてヨハンとアンナは生まれた。また、彼は計画の一環として、自身の絵本を使い「朗読会」と称した『子供の人格改造実験』を行っていた。「朗読会」のノウハウは、ほぼ同時期に東ドイツの「511キンダーハイム」に取り入れられている。実験の途中で、ヨハンとアンナの母親に恋心を抱いたことで変心。「赤いバラの屋敷」での”成果報告パーティー”で、計画の関係者全員を毒殺し、アンナを逃がす。その後、”ベルリンの壁崩壊" 直前に西ドイツに亡命。
③ギュンター・ゲーデリッツ.........ドレスデン大学の教授。ヨハンをアドルフ・ヒトラー以上の人物であると崇拝するが、ヨハンの顔も居場所も知らなかった。
④ベトル・チャベック.......ボナパルタの直属の部下。チェコスロバキアとオーストリアの国境付近の出身。1989年の共産体制崩壊後、フランクフルトに亡命。ボナパルタの「朗読会」を聞いて以来、彼に心酔し、「赤いバラの屋敷」での実験にボナパルタと共にたずさわる。ニナが断片的に記憶する、プラハの家から彼女を拉致し、車の中で「彼(ボナパルタ)に嘘を言ってはいけない」と話しかける眼鏡の人物。
[プラス手下たち]
○赤ん坊(ベイビー).......フランクフルトの極右界の大物。ただし、ヴォルフやチャペックなどの闇の組織の幹部よりは下位にある。ネオナチグループの幹部も務める。外国から移住してきた住民(トルコ系、一部中国系の華人もいた)を一掃するため”フランクフルト焼き討ち”を計画。しかし、テンマとニナによって防止される。赤ん坊というのは通称で本名は不明。
○ミハイル・イワーノヴィチ・ペドロフ/ラインハルト・ビーアマン(本名)
511キンダーハイムの院長だった人物。ベルリンの壁崩壊直後のチェコに亡命し、ペドロフと名乗りロシア国籍と偽ってプラハで無許可孤児院を経営していた。プラハでは511キンダーハイムと違い愛情をこめて子供を育てる教育を行っていた。
<この人物が闇の組織の実質的指導者>
★★★カレル・ランケ.........元チェコスロバキア秘密警察の大佐で、秘密警察を母体とした闇組織の実質的指導者。新体制後、闇社会のボスとして活動。チェコのどこかに隠されている、ヨハンと511キンダーハイムの実験記録を探し求めている。かつて自ら511キンダーハイムに入れた甥アドルフ・ラインハルトの行方を密かに探っている。
チャプター
12「ささやかな実験」
15「ビー・マイ・ベイビー」
16「ヴォルフの告白」
33「子どもの情景」
40「グリマー」
41「511の亡霊」
42「超人シュタイナーの冒険」
44「二つの闇」
45「怪物の残像」
47「悪夢の扉」
48「一番恐いもの」
50「バラの屋敷」
57「あの日の夜」
64「赤ん坊の憂鬱」
65「おかえり」
69「安らぎの家」
70「殺戮の町」
74「本当の怪物」